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企業サイト=鏡論【第1回】企業サイトを「その企業を映し出す鏡」として見直すべきか?

今、企業サイトはかつてないほどの問いを突きつけられています。SNSもある。展示会もある。ChatGPTに聞けば、ある程度の情報は返ってくる。そんな時代に「なぜ人は、企業のサイトにアクセスするのか?」

それは単なる情報収集ではありません。「この会社は信頼できるか?」「自分に関係がある存在か?」「価値観が合うか?」を見に来られているのです。

つまり企業サイトは、「何を言っているか」ではなく、「どう見えているか」が問われる“鏡”のような存在になってきています。

そのサイト、閲覧する人の信頼につながっていますか?

SNSの投稿、展示会でもらった名刺、知人からの紹介…。
昨今、企業との出会いは、以前よりもずっと多様になりました。

でも、どんな入口から始まったとしても、最終的に、その企業が気になった人は公式サイトを見に行きます。

そこで「この会社、信頼できそうだ」と思ってもらえるかどうかが、信頼のスタート地点となります。

わざわざ公式サイトを見る本当の理由は

正直、情報は今やどこにでもあります。Googleなどの検索サービスを利用すれば、メディアの記事も、口コミも、プレスリリースも出てくるし、最近ではChatGPTに聞けばざっくりした会社情報も返ってくる。
そんな時代だからこそ、人は知らず知らずのうちに「自分の目でちゃんと確かめたい」と思うようになります。
そして訪れるのが、企業が自分で語っている場所、代表となる、顔となる=公式サイトです。
たとえば展示会で名刺をもらったあと、SNSで気になった会社名を見かけたあと、興味を持った人は「企業名で検索→公式サイトを確認」と、自分の目で確かめに行く。だからこそ、検索のあとに訪れる場所で与える一瞬の印象が、企業の信頼を左右します。

「なんかこれ、書いてあることチグハグだな」で終わる瞬間もある

SNSやYouTube、展示会、営業資料、インフルエンサーの活用…。
企業が発信できるチャネルは増えましたが、それらはすべて「きっかけ」にすぎません。
興味を持った人がたどり着くのは、公式サイト。

なぜならば「公式サイトが一番の顔である」と誰もが認識しているからです。
そして訪れたその時、

  • SNSと印象がなんか違う
  • 何をやっている会社かわからない
  • トーンや雰囲気に一貫性がない
  • 結局どんな会社なの?という迷いが起きる

そんなウェブサイトだったら、せっかく芽生えた関心も、その瞬間にスッと冷めてしまうかもしれません。
たとえば、

  • 何をしている会社か
  • 何を大切にしているのか

が、ひと目で伝わらなかったとしたら。

SNSでは「良さそう!」と思ったのに、サイトで迷いや違和感が生まれた瞬間、興味は自然に離れていってしまうのです。

企業サイトは、SNS・展示会・紹介・営業資料など、あらゆるタッチポイントの着地点
そして同時に、「この会社、信頼できそう」と思ってもらえるかどうかを左右する、最終ジャッジの場でもあるのです。

企業の公式サイトは「営業ツール」じゃない。企業の姿勢がそのまま表現されて映る「鏡」だ。

多くの企業は、今もまだ「商品を説明する場所」「資料請求につなげる場」として企業サイトを捉えています。
もちろん、それも大切です。でも、本当に伝えたいことは、もっと奥にあるはずです。

  • どんな世界観で事業を営んでいるのか?
  • どんな人が、どんな想いで働いているのか?
  • 何を大切にしているかが伝わるか?

その選び方こそが、企業の価値観や姿勢を映し出します。
つまり企業の公式ウェブサイトは会社をどう見せたいかではなく、どう見えているかが問われ、映し出される鏡のような存在です。

次回予告!「その鏡は、誰に向けて置かれているのか?」

その鏡には、いったい誰が映っているのでしょうか。
顧客?求職者?株主?地域の人たち?あるいは、これから出会うまだ見ぬパートナーかもしれません。
もし、誰にも向けられていない鏡だったとしたら、その姿は、誰の記憶にも残りません。
次回は、「誰に向けて、なぜそれは存在するのか?」という視点から、「企業サイトは鏡としての設計」を掘り下げていきます!

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